技術者あがりのマネージャにありがちなダメパターン
プログラマーであったりデザイナーであったり、細部に神経を使う技術者は
どちらかと言うと「木を見て森を見ず」タイプが多いと思います。
そういう技術者がマネージャになった時「全体を見渡せない」人が多いです。
いまさらブログに書くほどでもない、あまりにもよく聞く話なんですが
みんなが気づくまで言い続けるしかないので書こうと思います。
(アクセスないけどね!)
なにがダメなのか
組織はスポーツによく例えられるけれど
監督が采配をとらなかったらうまくいきません。
チームプレイが重要なのに、選手が各々「俺がキメる!」と好き勝手に動いたら
どうなるか想像つきますよね。
監督が全体を見て適切に指示をだすことでゴールにつなぐことができるのです。
なのに
適切な指示を出さない、戦略も戦術もない、敵のチームのことも把握してない、俺監督だけど俺がゴールを決めたい
なんて監督だったら勝てるはずないですよね。
スポーツがそのまま当てはまるわけではないですが
会社でもほとんど似た状況だと思っています。
プロジェクトがうまくいってないとき、デザイナーやプログラマーが出火元であっても
殆どの場合、マネージャに問題があると思います。
問題点を素早く察知して対処していれば炎上しなかったのです。
スポーツはまだいいです。
負けが続けば監督は交代する。結果が明らかなので。
しかし会社だとそうはいかない。
「デザイナーが…」とか言って責任を逃れようとする人もいます。
プレイングマネージャーは基本疑っています。ごめんね
技術もあってしかも管理もできる奴らをスーパーマンなんて呼ぶもんだから
それを目指しちゃってるのかもしれない。
だけど、そんな奴、ほとんどいないから。
あ、そういえばプレイングマネージャーなんて言葉もありましたね。
管理できてるなら手を動かしてもいいですよ。
で両立できているならプレイングマネージャーって言ってもいいです。
自称プレイングマネージャーの心理の根本にあるもの(想像)
- 実は技術もできるんだぞというところを見せつけたい
- 自分が手柄を取りたい(勘違い系)
- 年齢的に管理ポジションに来たが技術のほうが好き(管理の仕事を理解できていない)
- ポジションを守りたい(奪われたくない)
- 言っても伝わらない(相手のせいではなく自分がコミュニケーションが苦手)
- 自分でやったほうが早い
- 役割からの逃げ(判断疲れ?自信がない)
自称プレイングマネージャーが起こす問題点
- メンバーを気遣っているつもりが、信頼していないことになりメンバーのモチベーションが下がる
- どんどん仕事が溜まっていき、やるべきことが中途半端になったり抜けが出る
- 組織も部下も育たない
- 全体を見渡せないために問題点にも気づかず、しっかりとした指示・判断ができずプロジェクトが頓挫する
どうすればいいのか。
「マネージメント系の本を読め」ってのはよくあるのだけど、
いや、きっとたくさん読んでいるのですよ。本は。
忘れているか落とし込めないのか都合よく誤解釈してしまってるんだと思います。
俺はできていると思う人ほどできていない。
メンターが必要なのかな。
技術指導ができる管理職はいるけれど、管理職を育てられる管理職はあまり見ないです。
IT業界は20~30代と若い人しかいないのも原因かなー。